2019年06月04日
クラレ、鹿島事業所に銅張積層板ベクスターの量産試験設備を導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ

クラレは4日、鹿島事業所(茨城県神栖市)内に、液晶ポリマーフィルムを用いた銅張積層板「ベクスター FCCL」の量産試験設備を導入し、同サンプルの出荷を開始したと発表した。

同社は、西条事業所(愛媛県西条市)に昨年着手した液晶ポリマーフィルム「ベクスター」の生産能力増強を完了しており、今回の鹿島事業所での設備導入後の両事業所合計の生産能力は、2020年後半に年産180万平方メートルとなる見込みである。

液晶ポリマーフィルムは、優れた誘電特性と低吸水性、多層回路への積層加工性といった特性を生かし、スマートフォンなど電子機器類や車載向け高速デバイスの電子回路基板として、今後更なる市場拡大が見込まれている。クラレでは、次世代通信規格5Gの普及などで今後の拡大が予想される高周波用基板材料の需要に対応するため、生産能力を順次増強する予定である。

なお、同社は銅張積層板ベクスターFCCLについて、6月5日から東京ビッグサイトで開催される「JPCA Show 2019(第49回国際電子回路産業展)」に出展する。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1559615164.pdf