2019年06月28日
東ソー、塩ビモノマー製造用の高性能触媒を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは28日、塩化ビニールモノマー(VCM)製造プロセスで、エチレン、塩化水素、酸素から二塩化エチレン(EDC)を合成するオキシクロネーション反応に使用する固定床の独自触媒「オキシ触媒」を新たに開発し、その実用化に成功したと発表した。

今回開発したオキシ触媒は、Cu(銅)系のシンプルな触媒組成もかかわらず、円筒形状、さらに担体に特異な細孔構造を持たせることにより高性能化(高活性、高ECD選択性、高耐久性)を実現した。

開発にあたり、触媒の経時劣化をXAFS解析するなど最新の分析技術を用いて徹底的に解析し経時的なCu成分の変化が触媒劣化に関係することを解明した。開発したオキシ触媒とシミュレーション技術は、現在までに年産50万トン能力のVCM製造設備(南陽事業所)で実用化され、想定通りの高い性能が確認されている。今後、四日市事業所(年産25万トン)など残るすべてのVCM製造設備で触媒転換を進め、競争力強化を図る。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1561710199.pdf