2019年08月07日
NEDOと筑波大、複数の企業・機関が有するデータを統合解析できるAI技術を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、筑波大学と共同で、複数の企業・機関がそれぞれ保有するデータに対して、互いにアクセスせずに統合的に解析するAI(人工知能)技術「データコラボレーション解析」を開発したと発表した。

AIによる解析の精度を上げるには十分な数のデータを集める必要がある。開発した技術は、企業・機関が保有するプライバシー情報などを含む元データの代わりに、元データをAI技術により変換した「中間表現データ」のみを共有するしくみである。

これにより、元データに含まれる秘匿性の高い情報の安全性を担保しつつ、多数のデータの取り扱いが可能となることでAIの解析制度の大幅な向上を実現する。将来的には、様々な機関にある質の高いデータを、匿名性を維持したまま収集し、AIによる分析を行う新たなプラットフォームの確立も期待される。

なお、同技術は8月10日からマカオで開催されるAI分野のトップカンファレンスである「IJCAI-19」で発表される。