2019年08月23日
帝人ファーマ、「献血ベニロン」効能・効果追加取得
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:帝人ファーマ

帝人ファーマは22日、静注用人免疫グロブリン製剤「献血ベニロン-I静注用」について、同日、厚生労働省から「慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(多巣性運動ニューロパチーを含む)の筋力低下の改善」の効能・効果の追加承認を取得したと発表した。

「献血ベニロン-I」は、同社とKMバイオロジクス(本社:熊本市、永里敏秋社長)が共同で開発した完全分子型静注用人免疫グロブリン製剤で、これまでに「低又は無ガンマグロブリン血症」など6つの効能・効果で承認を取得していた。2018年9月、日本で実施した第3相試験結果に基づき、今回の追加申請を行い承認を得た。
 
発症原因は不明だが、末梢神経に対する免疫異常により、神経線維を覆う膜構造(ミエリン)が破壊されることで、さまざまな症状につながると考えられている。2014年度の国内の患者数は4,633名で、発症頻度は男性が女性の約1.5倍とされている。 製造販売はKMバイオロジクスが担う。