2019年09月18日
三井化学、水溶性・抗光性の防カビ剤新商品 共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は18日、抗菌剤などを製造販売するシクロケムバイオ(神戸市、寺尾邦弘社長)と共同で、三井化学製品のヨウ素系防カビ剤「ヨートル DP95」に新機能を付与した新製品「ヨートルDP-CD」を開発したと発表した。

三井化学の「ヨートル DP95」にシクロケムバイオ社のシクロデキストリンを組み合わせることで水溶性、耐光性、耐熱性、抗菌性を付与することに成功した。より高い防カビ性能を生かした新たな用途が期待され、今後、樹脂・繊維・水系塗料・接着剤などへ積極展開していく方針だ。

新開発した「ヨートルDP-CD」は、三井化学の「ヨートル DP95」にシクロケムバイオ社の環状オリゴ糖であるシクロデキストリンをカプセル化した新規抗菌・防カビ剤の水溶液。これにより水溶性を付与するとともに耐光性、耐熱性を向上させた。また、カビだけでなく大腸菌や黄色ブドウ球菌などの様々な菌に対する抗菌性も併せ持つことが分かった。一剤で幅広い菌、カビに対して有効となる。

木材防腐剤、顔料分散剤、接着剤など従来の「ヨートル DP95」用途に加え、水系塗料など水溶液として取り扱う用途や樹脂、繊維などに幅広く使用できる。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1568791543.pdf