2019年10月01日
住友化学、愛媛のメチオニン事業強化、新旧設備交代
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は1日、愛媛工場の飼料添加物メチオニンの製造プラントについて、新鋭の年産10万トン設備への移行が完了し、生産効率の低い旧式のプラント9月末で操業停止したと発表した。1966年の操業開始という古い歴史をもつ。今後さらに生産体制の見直しを行い、競争力強化を図っていく方針だ。

メチオニンは動物の体内では合成できない必須アミノ酸の一種。トウモロコシ等を主原料とする鶏の飼料にはこのメチオニンが不足しやすく世界的にも鶏肉、鶏卵向けを中心に需要が伸長している。

メチオニンの世界市場は、この十数年間でほぼ倍増。年率で約6%、数量換算では年間約8万トンの勢いで成長しており、この先も同程度の伸びが期待される。

住友化学は、メチオニンを原料から一貫生産する強みに加え、長年にわたる独自の生産技術をもとに、原料と用役のロスを大幅削減を実現した。現在、総合化学メーカーとして有する特殊な廃液・排ガスの取り扱いのノウハウを生かし、フル生産中を続けている。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1569906711.pdf