2019年10月10日
淡輪・日化協会長「吉野氏の受賞は日本化学産業界の誇り」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会
淡輪 敏会長

日本化学工業協会の淡輪 敏会長(三井化学社長)は10日、旭化成の吉野彰名誉フェローが2019年ノーベル化学賞を受賞したことについて、「日本の化学産業界にとって大きな誇りだ」と、以下のコメントを発表した。

【淡輪 敏・日本化学工業協会会長のコメント】(全文)

旭化成名誉フェローの吉野彰様が、この度ノーベル化学賞を受賞されることになったことは、誠に喜ばしいことであり、心からお祝い申し上げます。企業の研究成果が認められ、今回の受賞に至ったことは、日本の化学産業界にとって大きな誇りです。

吉野名誉フェローが開発されたリチウムイオン電池は、ITデバイスをはじめとする様々な製品の基幹部材としてそのイノベーションを支え、今や私たちの生活になくてはならないものとして、深く広く浸透しております。また、性能に改良を重ね、ハイブリッド自動車や電気自動車における航続可能距離の延伸を実現し、その市場拡大にも大きく貢献しております。更に、太陽光や風力で発電したエネルギーを蓄積でき、気候変動問題の解決に資する技術としても大いに期待されています。

企業の研究者として、ここに至るまでには、様々なご苦労と、粘り強いご努力があったことと拝察し、改めて敬意を表します。また、今後も日本の化学産業が地球規模の課題解決につながる新技術や新製品を創出し、世界に貢献していくことを期待しております。