2019年10月11日
村田製と大阪府大「ポータブル光濃縮システム」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:村田製作所

電子部品大手の村田製作所(本社:京都府、村田恒夫社長)は11日、大阪府立大学LAC-SYS研究所(飯田琢也所長)と共同で「光濃縮技術」をスマートフォンサイズ(長さ10cm×幅6cm×厚み2cm)に実装した「ポータブル光濃縮システム」を開発したと発表した。

細菌検査を行う場合、多くの時間がかかることが課題となっている。一般的な培養法だと、十分な検体を取得するのに1日から数日かかり、食品工場など食品を扱う場でO157などの有害細菌の有無を確認したり病院・分析センターで疫病確認のため細菌検査を行う場合などもそれなりの時間を要するのがふつうだ。

また、従来型の光濃縮システムには、大型スーツケースサイズの機器(長さ87cm×幅67cm×厚み72cm)が必要だったため、持ち運びに不向きだった。今回、村田製作所の小型化技術と、LAC-SYS研究所が有する光濃縮技術を活用して、細菌検査の測定時間の大幅短縮と、容易に持ち運びできる小型サイズを実現した。

村田製作所は10月15~18日、幕張メッセで開催される「CEATEC 2019」に同製品年を出展する。