2019年10月15日
アストラゼネカ、日本でRSウィルス感染症剤 第3相開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:なし

英・アストラゼネカは11日、仏・サノフィと、日本において、nirsevimab(開発品コード:MEDI8897)の主要第3相および第2/3相臨床試験を開始したと発表した。Nirsevimabは、すべての乳幼児を対象に、呼吸器合胞体ウイルス(RSウィルス)に起因する重篤な感染症に対する受動免疫法として検討されている。
日本では現在RSウィルスの流行時期が始まっていることから、他国に先駆けて試験を開始した。

RSウィルスは一般的な伝染性のあるウィルスで、気道に感染する。2015年には、全世界で約3300万例の急性下気道感染の症例が確認されており、そのうち300万人以上が入院を余儀なくされ、6万人の5歳未満の小児が入院中に死亡したと推定されている。

RSウィルス感染症は、2歳までにほぼ全ての乳幼児がRSウィルスの感染を受けるとされ、気管支炎や肺炎、細気管支炎などの重篤な下気道感染(LRTI)を引き起こすことがある。乳児では特に重篤化する可能性があり、症状は、鼻づまり、咳、発熱、目に見てわかる呼吸困難などが含まれる。


ニュースリリース参照
https://www.astrazeneca.co.jp/content/az-jp/media/press-releases1/2019/2019101101.html