2019年10月15日
三井化学、東大発・エレファンテック社と戦略的提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は15日、プリンテッド・エレクトロニクス分野の東大発スタートアップ企業である、エレファンテック(本社:東京都中央区、清水信哉社長)との間で、インクジェットによる新しいものづくりの生産技術開発と量産化を推進するため、戦略的提携を行うことで合意したと発表した。

三井化学はICT材料新事業の創出を目指して、エレファンテックに出資を行うとともに、同社名古屋工場(愛知県名古屋市)内の建屋及び工場インフラをエレファンテックに提供する。

エレファンテックは三井化学の支援のもと、2020年9月完工を目途にインクジェットによるフレキシブル基板製造の量産ライン(最大で5万m2/月)を構築するとともに、新たなものづくりを実現するインクジェット製造ラインの開発を行う。

両社は、インクジェットによるプリンテッド・エレクトロニクス及びAdditive Manufacturingのための生産技術及び材料開発を推進し、ものづくりの可能性の拡張を目指す。

エレファンテックは2014年設立のベンチャー。「新しいものづくりの力で、持続可能な世界を作る」を企業ミッションに掲げ、これまでの15分の1のエネルギー量、13分の1の水消費量でフレキシブル基板の製造を可能にするインクジェットによるフレキシブル基板製造事業を展開、拡大してきた。引き続き立体樹脂上への配線形成やバイオセンサ材料の印刷など、同技術の応用範囲を広げる開発・市場開拓を実現に取り組む。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1571122507.pdf