2019年10月16日
NEDO、CO2を有効利用 メタン合成試験設備を完成、試運転開始
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は16日、CO2有効利用技術開発事業に取り組んでおり、国際石油開発帝石、日立造船とともに、二酸化炭素(CO2)と水素からメタンを合成する試験設備を国際石油開発帝石長岡鉱場(新潟県長岡市)の越路原プラント敷地内に完成させたと発表した。今後、試運転を経て、各種試験および連続運転を2019年度末まで実施する。

この試験設備では、越路原プラントで天然ガス生産時に出るCO2と、水の電気分解によって製造された水素を合成することによりメタンを製造するもの。
今回、メタン合成能力の大型化に適した構造を適用しており、事業所内で分離・回収したCO2を用いた試験は世界初の試みだ。各種試験と連続運転を通じて、メタン合成プロセスの最適化など技術課題の評価・検討を実施し、カーボンリサイクル技術の一つであるメタネーション技術の確立を目指す。