2019年11月11日
東北大、ちぎれたDNA端末の新しい修復方法 開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学大学院生命科学研究科の大坪嘉行准教授らのグループは11日、「ちぎれたDNA端末の新しい修復方法」を開発したと発表した。

これまで物理的にDNAが切れたときに生じる3'末端には、水酸基が存在するとされてきた。大坪准教授らのグループは、この構造は小数派であり、それ以外に様々な構造があることを見いだした。さらに、様々な構造の末端を、通常の酵素が作用できるような末端構造に修復する新しい方法を考案した。

物理的に切れたDNAの末端がどうなっているかは長い間誤解されてきたことが分かったわけで、大坪准教授らは、従来の説が間違えていることを示し、効率的に修復する新しい方法を生み出した。

DNAという重要な研究対象についての誤解を解き、正しい理解をもたらした。DNA解析技術の基礎となる重要な知見になるとしている。

本研究結果は、(11月8日の)Communications Biology誌 (Nature Publishing Group)に掲載された。