2019年11月15日
東北大「室温でも音波とスピン流が共鳴する」解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学 材料科学高等研究所の吉川貴史助教、齊藤英治教授らは15日、Lu2BiFe4GaO12からなる薄膜を作製し、この試料で、室温かつ低磁場な環境でも音波(フォノン))がスピン流を増幅することを解明したと発表した。

低温・高磁場でしか観測できなかった、音波によるスピン流の増幅を室温・低磁場で実現した。

材料に着目することで増幅率を従来の700%近く向上することができた。

室温・低磁場環境での実証により、今後、スピンを利用した環境発電素子の性能向上に期待できるとしている。


本成果は11月14日に「Nature Communications」オンライン版で公開されました。