2019年11月18日
富士フイルム、進行性固形がん剤 第相試験開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは18日、米国で、進行性の固形がんを対処にした対象とした抗がん剤「FF-10850」の臨床第相試験
を開始したと発表した。

卵巣がんなどを適応症とした抗がん剤「トポテカン」の重篤な骨髄抑制などの副作用を低減し、薬効を高めることを目指したリポソーム製剤。リポソーム成分に新規素材を配合したリポソーム膜の強度を高めることで、「トポテカン」を安定的に内包した。がん組織に届く前に血液中で漏れるという「トポテカン」の課題を解消した。

米国での臨床第1相試験では、同剤の安全性と忍容性、薬物の体内動態、初期の有効性を確認する。
同社は、高品質なリポソーム製剤の安定供給体制の構築に向けて、富士フイルム富山化学の生産拠点に治験薬製造及び工場を建設しており、2020年2月に稼働させる計画だ。


<ニュースリリース参照>
抗がん剤「FF-10850」進行性の固形がんを対象とする臨床第Ⅰ相試験を米国で開始
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1574056180.pdf

Fujifilm Starts a U.S. Phase I Clinical Trial of Anti-Cancer Agent“FF-10850”・・・
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1574056180.pdf