2019年11月19日
産総研、筑波大に「食薬資源工学オープンラボ」設立
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、筑波大学内に「産総研・筑波大 食薬資源工学 オープンイノベーションラボラトリ」(FoodMed-OIL)を設立した。産総研が持つ物質変換技術と、筑波大の食薬資源利用学を融合し、入手容易な生物資源から人の健康に役立つ物質に効率よく変換する技術の開発、またその物質の医薬品や食品への応用を目指す。触媒技術を利用して安価なバイオマス原料から高機能な物質の合成研究に取り組む。

当面の研究課題として
(1)食薬資源の新機能探索とメカニズム解明(食薬資源が発現する新規な機能を細胞レベル・動物実験レベルで探索し、その活性本体やメカニズムを明らかにする)
(2)「生物由来原料からの機能性物質合成プロセスの開発」(農業廃棄物などの安価な生物資源から食薬資源中の生理活性機能を持つ物質や誘導体を簡便に製造するプロセスを開発する)
ーに取り組む計画である。