2019年11月22日
日本触媒、核酸医薬VBを連結子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は22日、独自の核酸医薬技術をもつ東京医科歯科大学発ベンチャー、レナセラピューティクス(本社:東京都千代田区)の株式を追加取得し、21日付で連結子会社化したと発表した。
これまで26.7%だった同社の持株比率を91.3%に高めた。

日本触媒は核酸、ペプチドなどの中分子医薬を新たな事業領域として拡大に注力してきた。同社が創薬基盤とするヘテロ2本鎖核酸(HDO)は標的への攻撃能力などが高いとされ、次世代の核酸医薬として期待されている。レナセラピューティクスとの協力関係強化によりHDOの実用化を後押しするとともに、核酸医薬を中心とした原薬の受託製造(CMO)事業拡大をめざす。

レナセラピューティクスは、資本金1億円。東京医科歯科大の横田隆徳教授らが開発したHDOの早期実用化を目指して2015年1月に設立された同大学発ベンチャー。

日本触媒はすでに吹田研究所に中分子原薬合成施設を完成。ペプチド医薬、核酸医薬の原薬について、ミリグラム単位の小規模合成から年産キロ単位の合成までGMP(国際基準)に準拠した製造が可能だ。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1574389722.pdf