2019年12月27日
NEDO「石炭ガス化複合発電」実証試験入り
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

NEDOは26日、革新的な石炭ガス化発電技術の開発に取り組む、中国電力と電源開発の共同出資会社、大崎クールジェン(本社:広島県、木田一哉社長)が、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた「酸素吹石炭ガス化複合発電」実証試験を25日に開始したと発表した。

同試験では、商用発電プラント(1500℃級IGCC)を想定して、IGCCでガス化したガス全量に対してCO2を90%分離・回収しながら、現状で最新鋭の微粉炭火力発電方式と同等の送電端効率(高位発熱量基準)40%の達成見通しを立てるのが目標。

酸素吹IGCC実証試験設備にCO2分離・回収設備を付設して、CO2分離・回収型酸素吹IGCCシステムとしての基本性能やプラント運用性・信頼性、経済性などを検証する。

今後、CO2分離・回収型酸素吹IGCCシステムを確立し、国内外で本技術を普及させることで、世界全体のCO2排出抑制(地球温暖化対策)への貢献を目指す。