2020年01月14日
ダイセル、東大発 有機半導体ベンチャーを子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル

ダイセルは14日、独自の有機半導体技術を有する東大発ベンチャー、パイクリスタル(本社:千葉県柏市、伊藤陽介社長)の発行する株式を取得し子会社化したと発表した。

パイクリスタルは2013年の設立。高い安定性と性能を持つ有機半導体単結晶の成膜技術を独自開発し、フレキシブルかつ薄型の有機半導体デバイスを製造・販売している。また、実用レベルの有機半導体CMOS回路の作成に初めて成功し、アクティブマトリックス駆動用のTFT回路、センサー付きRFIDタグも開発した。

今後は、ダイセルの材料開発力・生産技術と、パイクリスタルの最先端技術を融合し、有機半導体デバイス(集積回路、センサー)の量産体制を速やかに整え、新たなAI/IoT時代に対応してセンシングビジネスへの事業領域拡大を図る。

ダイセルは、印刷技術を用いて電子回路やデバイスを形成する「プリンテッド・エレクトロニス」を注力分野の一つと定め、銀ナノインクや積層セラミックコンデンサ(MLCC)用溶剤、有機半導体インクなどを開発し、各社とも協業しながら事業拡大を図ってきた。


<パイクリスタルの概要> http://pi-crystal.com
・代表取締役:伊藤 陽介
・本社:千葉県柏市柏の葉5丁目4番19号 東大柏ベンチャープラザ104
・設立:2013年
・資本金:1億円(2020年1月14日現在)
・事業内容:有機半導体デバイスの開発、製造、販売


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1578980474.pdf