2020年01月20日
デンカ、耐熱ABS樹脂「IPR新グレード」本格販売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:デンカ
デンカIP:IPX シリーズ

デンカは20日、耐熱性ABS樹脂の新グレード「デンカIPX シリーズ」の本格販売を開始したと発表した。経営計画「Denka Value-Up」で策定した「事業ポートフォリオの変革/基盤事業のスペシャリティー化」の一環。

「IPX シリーズ」は、長年蓄積してきたスチレン系の精密・重合技術をさらに深化させ、同樹脂の特性である高い耐熱性と低VOC(揮発性有機化合物)を実現した。耐薬品性・塗装性などの性能も向上させた。

自動車業界はこのところ安全対策の強化やハイブリッド・EV 化などから部品の複雑化や軽量化が進んでいる。使用される樹脂にも耐熱性、耐薬品性、塗装性など多機能化・高機能化へのニーズが高まっている。

こうした自動車業界の高度なニーズに幅広く対応できる素材として、IPX シリーズを開発した。

千葉工場(千葉県市原市)ではIPX シリーズの量産体制を構築中だ。
2022年には年間4,000 トンの販売を見込む。


<ニュースリリース参照>
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1579507151.pdf