2020年01月20日
ダイセル、東大発VB「パイクリスタル」子会社化
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ダイセルは20日、IoT開発に特化した東大発ベンチャーのパイクリスタル(本社:千葉県柏市、伊藤陽介社長)の発行する株式を取得し、子会社化したと発表した。

ダイセルの材料開発力・生産技術とパイクリスタルの最先端技術を融合し、有機半導体デバイス(集積回路、センサー)の量産体制を整え、事業化を加速する。同事業をプラットフォーム化し、センシングビジネスへ事業領域を拡大する。今後のAI/IoT時代の進展に対応する。

ダイセルは、印刷技術を用いて電子回路やデバイスを形成する「プリンテッド・エレクトロニス」を注力分野の一つに位置付け、銀ナノインクや積層セラミックコンデンサ(MLCC)用溶剤、有機半導体インクなどを開発し、事業拡大を図ってきた。

パイクリスタルは、世界でも最先端の技術を有するベンチャー企業で、高い安定性と性能を持つ有機半導体単結晶の成膜技術を独自開発した。同技術を核として、フィルム状でフレキシブルかつ薄型の有機半導体デバイスを開発・製造・販売中だ。また、実用レベルの有機半導体CMOS回路の作成に初めて成功し、アクティブマトリックス駆動用のTFT回路、センサー付きRFIDタグを開発してきた。

今後両社は、有機半導体デバイスの事業化に向けて、量産体制の確立を進めてまいります。また、有機半導体デバイスの開発・マーケティング活動を加速し、新たなソリューションを提案していく方針だ。


<パイクリスタルの概要> http://pi-crystal.com


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1579497453.pdf