2020年02月19日
出光興産、千葉にLIB用固体電解質の実証設備
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は、次世代電池候補の全固体リチウムイオン電池向け固体電解質の実証設備を千葉事業所内に建設する。全固体リチウムイオン電池は、電気自動車や定置用電池向け等に早期実用化が求められており、同社はこれに応える。設備の完工・稼働開始は2021年度第一四半期の予定。

全固体リチウムイオン電池はエネルギー密度向上、充電時間の短縮、安全性などから、現行の液系リチウムイオン電池に代わる次世代電池として開発が盛んだ。

出光は全固体リチウムイオン電池のキーマテリアルとなる硫化物系固体電解質の開発に注力してきた。すでに高純度の硫化リチウム製造法を確立し、多くの関連特許を保有している。

今後、実用化に向けて、固体電解質の量産および更なる品質向上、コスト削減を図り、原料からの一貫生産と安定供給体制の構築を目指す。