2020年03月13日
ダイセル、新型コロナウイルス向けワクチン開発に参画
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:ダイセル

ダイセルは13日、大阪大学とアンジェス(本社:大阪府茨木市、山田英社長)が共同で行っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けDNAワクチンの開発に参画し、細胞内へ薬剤を送達する新規投与デバイス「アクトランザ・ラボ」技術を提供すると発表した。

この新規投与デバイスを使用することで、遺伝子発現効率およびDNAワクチンの抗体産生力を上げ、より有効性の高いDNAワクチン開発が期待できる。

製造は、プラスミドDNAの製造技術および設備を有するタカラバイオ(本社:滋賀県草津市、仲尾功一社長)が担当する。

産学が連携して、新型コロナウイルス向けDNAワクチンの開発に取り組む。開発から製造まで一貫したプロセスを確立し、6カ月以内のできる限り早い時期の臨床試験開始を目指す。

<共同開発の概要>
(1)大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)とアンジェスが有するDNAプラスミド製品の開発実績を生かし、コロナウイルスの予防用DNAワクチンを共同開発する。
(2) DNAワクチンの製造は、不活化ウイルスをワクチンとする方法や遺伝子組み換えウイルスタンパク質をワクチンとする方法に比べて、短期間で製造プロセスを確立することが可能だ。
(3)製造はプラスミドDNAの製造技術と製造設備を有するタカラバイオが担当。

◆ダイセルの参画
・ ダイセルは新規投与デバイスによる皮内への遺伝子導入法を開発し、その臨床応用を目指した研究を大阪大学(先進デバイス分子治療学、健康発達医学)と進めている。
・ 新規投与デバイスを使用することにより、皮内での遺伝子発現効率および抗体産生力を高めることが期待され、より有効性の高いDNAワクチンの開発が可能となる。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1584063650.pdf