2020年03月16日
横浜ゴム、タイ公社と天然ゴム調達で覚書締結
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは16日、タイの天然ゴム公社「Rubber Authority of Thailand (RAOT)」と、天然ゴム農家の経営支援および健全なサプライチェーン確保のためのトレーサビリティ向上に協力する覚書を締結したと発表した。

同社はこれに先立ち、昨年6月から天然ゴム加工会社である Y.T. Rubber社(ワイ・ティー・ラバー)が立地するタイ・スラタニ地区で、天然ゴム農園の実態調査を開始した。

これまでに約70戸の農家を訪問し、現状や課題についてヒアリングしてきた。天然ゴム農家の持続可能な経営に貢献するのが目的で、2021年末までに500戸の調査を実施、トレーサビリティの向上に活用していく予定だ。

近年、世界的な人口増加とモビリティの発展により、タイヤとともに主原料である天然ゴムの需要はますます増加する勢いだが、その一方で、天然ゴム生産地域では違法な森林伐採や土地収奪など、生物多様性への悪影響が懸念されている。

横浜ゴムは、これらの課題解決に向け、国際ゴム研究会が提唱する天然ゴムを持続可能な資源とするためのイニシアティブ(SNR-i)に参画してきたほか、 2018年10月に発足した持続可能な天然ゴムのための国際的なプラットフォーム(GPSNR)には創設メンバーとして活動してきた。引き続きサスティナブルな原料調達に向けて取り組んでいく方針だ。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1584331883.pdf