2020年03月23日
北海道曹達、廃棄ウニ殻から「生物ろ過材」商品化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:AGC

AGCグループの北海道曹達(本社:苫小牧市、神田知幸社長)は23日、廃棄されたウニ殻を原料に「生物ろ過材」を再商品化したと発表した。商品名「ウニポラス(uniporous)」として、一般家庭や水族館などの水生生物飼育用途に向けて販売開始する。

魚などを飼育する水槽は、排泄物等により水がにごりやすいが、同商品を使うことで効果的に水がろ過できる。
北海道のウニの生産量は年間約4300トン。このうちむき身になるのは約630トンで、大量に出る殻はそのまま廃棄されている。同社はこの殻に着目し、道立総合研究機構水産研究本部と共同で利用方法を研究してきた。

今回開発した「ウニポラス」は、水中の汚染物質を除去する細菌等に住み処を提供し、定着させる材料として適している。(1)細菌が定着可能な面積が大きい(2)汚染物質を除去する際に発生するPH低下を低減させる、などの優れた機能を有する。

このほど、水産廃棄物の削減といった社会課題の解決に貢献するとし「北海道認定リサイクル製品」にも認定された。商品容量は、業務用の10L入り(5kg)と、個人向け1L(500g)の2サイズ。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1584931102.pdf