2020年04月14日
カネカ、「定温輸送パッケージ」の新製品発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ
TACPack Premium

 カネカは14日、発泡スチロール製品を手がける子会社の玉井化成(本社:北海道小樽市、佐藤圭司社長)が、自社開発した真空断熱材( Vacuum Insulation Panel=VIP )を用いて、定温保持時間を約2倍に延ばした「定温輸送パッケージ TACPack Premium シリーズ」を4月から発売すると発表した。

 厚生労働省から日本版 GDP ガイドライン(医薬品の適正流通基準=2018年)が示され、医薬品の輸送時の温度管理が厳格化している。発泡ポリスチレン系の断熱容器は、夏季の冷蔵温度管理に限度があり、長時間輸送に対応できないといった課題があった。
 
 TACPack Premium はこれに応えた輸送製品で、シリカ粉体系のVIPと「カネカ潜熱蓄熱材」を組み合わせてパッケージ内部の温度を長時間保持し、従来品と比較して定温保持時間を約2倍に延長させた。

 容器内温度「2-8℃」「-40℃以下」製品を4月に販売開始する。引き続き「-60℃以下」の上市など、ライン アップの拡充を図っていく方針だ。
 

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1586828160.pdf