2020年04月22日
三井化学、環状オレフィンコポリマー増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は22日、スマートフォンカメラの普及で、レンズ材料となる環状オレフィンコポリマー「アペル」(商品名)の需要が好調なため、大阪工場(大阪府高石市)に新プラントを建設すると発表した。

2020年4月に着工し、22年3月完工の予定。生産設備は現在、岩国大竹工場と大阪工場に各1系列あるが、大阪工場が増設後に2系列となる。生産能力は約50%増強する。

環状オレフィンコポリマーとは、ポリオレフィン樹脂と非結晶性樹脂の性能を融合させた高機能樹脂のこと。非結晶性ポリオレフィンの中でも最も高い屈折率を有し、光学的異方性が少ないなど光学用プラスチックレンズとして物性的に優れてる。

今後も、車載用カメラやヘッドマウントディスプレイ(頭部に接着して使うディスプレイ)、医療用途向けなどにさらなる需要の拡大が見込まれることから、同社は引き続き次期増設の検討に入る予定だ。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1587531299.pdf