2020年05月07日
経産省・基調判断「生産は低下」に下方修正
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

経済産業省が30日発表した3月の鉱工業生産指数(2015年=100)速報値は、生産、出荷とも前月を下回り、在庫は増加となった。生産は前月比3.7%低下の95.8、出荷は同5.0%減少の94.0だった。生産は2カ月連続、出荷は4カ月ぶりの減少。生産の減少は2013年1月以来7年2カ月ぶりの低い水準で、新型コロナウイルスの感染拡大による工場の停止が影響した。

製造工業の生産予測調査によると、4月は前月比1.4%の上昇、5月は同1.4%の低下だった。

基調判断は前月の「生産は一進一退ながら弱含み」から「生産は低下している」に下方修正した。

業種別にみると、生産は自動車工業、生産用機械工業、無機・有機化学工業等が低下し、輸送機械工業(除、自動車工業)、パルプ・紙・紙加工品工業が上昇した。

化学工業(除、医薬品)は、生産が前月比6.1%低下の100.9、出荷同76.1%低下の95.9、在庫同0.5%上昇の125.3だった。生産は4カ月ぶり、出荷は2カ月のマイナスだった。