2020年05月13日
NEDO・昭電など、AI活用でフィルム開発の手間短縮
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

超先端材料の基盤技術開発プロジェクトを推進中のNEDOは13日、先端素材高速開発技術開発研究組合(ADMAT)、産総研、昭和電工と共同でフレキシブル透明フィルムの開発に人工知能(AI)を活用し「透過率」「破断能力」「伸び」の3項目の特性に優れたフィルムの開発実験回数を、従来の25分の1以下に低減することに成功したと発表した。

NEDOは今回、誘電材料、コンポジット材料、ポリマーブレンド、触媒、ナノカーボン材料などの有機・高分子系機能材料を対象に、高度な計算科学によって作成したデータ群とAI技術を組み合わせ、従来の“経験と勘”に頼らず、試作回数や労力、開発期間を大幅短縮する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)」に取り組んできた。

この結果、フレキシブル透明フィルムの開発に人工知能(AI)を活用し、相反する透過率、破断応力、伸びの3項目の特性が等しい割合で最高となる要求を満たすフィルム開発の実験回数を、従来比25分の1以下に低減することに成功した。

なお、NEDOは13日、「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト(超超PJ)」成果の詳細をウェブサイトで公開した。


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https://www.admat.or.jp/news