2020年05月22日

AGC、タカラバイオから新型コロナDNAワクチン受託

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：AGC

AGCは21日、製造受託や開発代行を手がける、AGC Biologics（本社：米国）が、タカラバイオ（本社：滋賀県、仲尾功一社長）から、新型コロナウィルス向けDNAワクチン中間体の製造を受託したと発表した。ワクチンは、2020年夏頃からの臨床試験開始を目指して開発中のものだ。 　DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴がある。対象とする病原体のタンパク質をコードする環状DNA(プラスミドDNA)を接種することで、病原体タンパク質を体内で生産し、病原体に対する免疫を付与する。弱毒化ワクチンなどとは異なり、病原性を全く持たないため、安全であると言われている。 　ワクチンは大阪大学とアンジェス(本社：大阪府茨木市、山田英社長)が有するDNAプラスミド製品の開発実績をもとに開発され、タカラバイオがその製造を担う。 なお、アンジェスも21日付で同様発表を行った。 ニュースリリース （AGC発表） https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1590045884.pdf （アンジェス発表リリース） https://www.anges.co.jp/pdf.php?pdf=EouCyDkoY6ABgeBapafZsbWWUZQE4zLM.pdf