2020年06月04日
NEDO「耐腐食性熱交換システム調査」公募
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【関連企業・団体】:なし

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、地熱発電の障害となる、熱交換機の腐食を防ぎ採算性向上を図るため、広く「耐腐食性を有し、スケール成長を低減する熱交換システム」の調査実施者を公募している。公募期限は2020年6月12日。

バイナリー発電や熱水供給には、熱交換器が使用されているが、スケール(赤錆などの付着物)による熱効率の低下や、頻繁なメンテナンスが、利用率低下や修繕費の増加を招き、地熱発電事業等の採算性悪化の主原因となっている。

一方、NEDOでは、超臨界地熱発電に係る技術開発を実施しており、この検討の中でも、腐食性のある酸性流体の蒸気をタービンに直接送り発電する方式(直接方式)とともに、熱交換器を使用したシステム(間接方式)を選択肢の一つとして取り上げている。重要なのは耐食性、コスト的に優れた熱交換器となる。

公募説明会は新型コロナウイルスのため中止する。
問い合わせ先は、NEDO新エネルギー部 熱利用グループ(FAX:044-520-5276)


<用語の解説>
◆バイナリー発電とは :
 加熱源により沸点の低い媒体を加熱・蒸発させてその蒸気でタービンを回す方式のこと。 加熱源系統と媒体系統の二つの熱サイクルを利用して発電することから、バイナリーサイクル(Binary-Cycle)発電と呼ばれ、地熱発電などで利用されている。