2020年06月12日
東ソー・南陽事業所 臭素生産能力を30%増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは12日、難燃剤や殺菌剤、医農薬などに使用される臭素の需要の伸びに対応するため、南陽事業所(山口県周南市)の生産能力を増強すると発表した。投資額100億円をかけて、老朽化設備の更新と約30%の能力増強を行う。商業運転開始は2023年1月の予定。

臭素はハロゲン元素の一つで、反応性は塩素より弱いが猛毒。有機中間体、無機薬品、写真感光材料、染料、医薬品、農薬、難燃剤など広範な用途を有している。

同社は国内最大の臭素メーカーで、国内およびアジア地域で事業展開している。需要はこのところアジア地域を中心に堅調に推移しているが、中国では供給不足が顕著となるなど、需給バランスはタイト状況が続いている。

同社は老朽化設備の更新と能力増強により、さらなる供給の安定化と事業規模拡大を図る。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1591926199.pdf