2020年06月12日
第一三共、新型コロナ用ワクチン 本格開発へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:第一三共

第一三共は12日、同社の持つ研究財産、技術及び知識を最大限に活用し、外部機関とも連携して、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する遺伝子(mRNA)ワクチンの開発に取り組むことを決めたと発表した。

同社は、2020年4月から、同ワクチン及び治療薬の研究開発を全社横断的に推進するタスクフォースを立ち上げてきたが、ワクチンの開発が社会的にも急務として、今回さらに積極的に取り組むことにした。

同社はすでに、日本医療研究開発機構(AMED)が支援する「新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究」(代表者:河岡義裕 東大教授)に参画しており、同社が見出した新規核酸送達技術を用いた「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するmRNAワクチン開発」を分担して研究開発中だ。

今回、動物モデルを用いた試作mRNAワクチンの薬理評価で、新型コロナウイルスに対して抗体価が上昇している結果が得られた。この結果を受けて、同社は、このmRNAワクチンの開発を最優先プロジェクトの1つに位置づけ、供給体制の整備を図る。2021年3月頃の臨床試験開始を目指す。


ニュースリリース参照
https://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/007149.html