2020年06月24日
東北大、高分子用いた神経模倣素子の応答速度 制御
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学の山本俊介助教(工学研究科バイオ工学専攻)と英国ケンブリッジ大学のGeorge G. Malliaras教授は24日、導電性高分子を用いた神経模倣素子の高性能化と動作原理解明を目指した研究の結果、導電性高分子にイオン伝導性高分子を混合した活性層を用いることで神経模倣素子の応答速度を自在に制御できることが分かったと発表した。

作製した神経模倣素子は従来と比較して約5倍の高速動作を実現した。

これは神経模倣素子の設計方針の構築に寄与するだけでなく、今なお不明な点が多い動作原理の解明にも役立つ成果となる。今後、脳の動作を模倣した新型コンピュータの応用研究につながることが期待される。


同成果の詳細は6月15日(米国時間)に米国化学会誌「ACS Applied Electronic Materials」でオンライン公開された。