2020年06月25日
三井化学、国連シンジケート・ローン 150億円契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

三井化学は25日、三井住友信託銀行との間で、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)が提唱したポジティブ・インパクト金融原則に即した「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け融資タイプ)」の融資契約を締結したと発表した。

ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)とは、企業活動が環境・社会・経済に及ぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資。

また、シンジケート・ローンは、資金調達ニーズに対して複数の金融機関が協調してシンジケート団を組成し、一つの融資契約に同一条件で融資を行う資金調達の手法で、今回は150億円のローン契約を結んだ。

同社は引き続き「環境と調和した共生社会」、「健康安心な長寿社会」、「地域と調和した産業基盤」の実現を目指し、ESG要素の経営・戦略への組み込みを積極的に行っていく方針だ。

<用語の解説>

◆ポジティブ・インパクト金融原則とは :
 UNEP FIが2017年1月に策定した、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた金融の枠組。企業がSDGsの達成への貢献をKPIで開示し、銀行はそのプラスの影響を評価して資金提供を行うことにより、資金提供先企業によるプラスの影響の増大、マイナスの影響の低減の努力を導く。融資を実行する銀行は、責任ある金融機関として、指標をモニタリングし、インパクトの継続を確認している。
 
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1593063280.pdf