2020年07月01日
富士フィルム、インド大手製薬に「アビガン」技術供与
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬の海外展開に向けて、インド大手製薬企業Dr. Reddy’s Laboratories Ltd(ドクター・レディーズ・ラボラトリーズ)および世界的な医療物資・医薬品提供会社であるGlobal Response Aid(グローバル・レスポンス・エイド=GRA 社) と提携すると発表した。

6月30日に3社間で、COVID-19 治療薬として期待されている抗インフルエンザウイルス薬「アビガンR錠」(一般名:ファビピラビル)の開発・製造・販売に関するライセンス契約を締結した。富士フイルム富山化学は両社に「アビガン」の開発権・製造権・販売権などを独占的に供与し、両社から契約一時金や販売ロイヤリティを受領する。

「アビガン」は、日本では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している。ウイルスのRNA ポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐメカニズム有していることから、インフルエンザウイルスと同種のRNA ウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待されている。現在、富士フイルムグループは、日本・米国で「アビガン」の臨床試験を実施、また国内外の企業と連携して同剤の増産を進めている。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1593594822.pdf