2020年07月08日
東北大「毒を以って毒を制す」悪性がん治療法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学大学院の山本雅之教授(医学系研究科)らは8日、がん細胞のNrf2を抑制するのではなく、がん周囲の正常細胞(特に免疫細胞)にNrf2を活性化させることで、がんの進行を抑制できることを、マウスを用いた実験で実証したと発表した。

抗がん剤や放射線治療に抵抗性を示す腫瘍に対する新しい治療戦略の有効性を実証した。
Nrf2の活性化は正常細胞を防御する役割もあるため、副作用の少ない治療法になると期待できる。

同研究成果は、日本時間7月8日に米国癌学会の学術誌「Cancer Research」オンライン版で公開された。