2020年07月13日
昭電、イソシアネート応用で「日本接着学会技術賞」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は13日、「イソシアネートモノマーと粘接着・塗料分野の応用」技術で日本接着学会の「2020年度 第42回 日本接着学会技術賞」を受賞したと発表した。粘接着剤・塗料業界における樹脂のデザイン・機能の向上を実現し、貢献したことが評価された。

受賞した「カレンズ」イソシアネートモノマーは、各種の物質と容易に結合するイソシアネート基と、共重合や光・熱硬化が可能なアクリル基を同一分子内に有する独自開発製品で、ポリマーに添加・反応させると短時間に効率よく光硬化できる。アクリル共重合体のモノマーに用いると、低温でイソシアネート硬化を可能にする。

「カレンズ」は、粘接着用途では粘度上昇がなく簡便に合成でき、光硬化性も高いためUV-LED 化に合致した製品開発が可能となる。また塗料分野では、簡便にイソシアネート基を樹脂構造中に挿入できるため、低温で硬化でき省エネルギー化に貢献する。

低温硬化型イソシアネートブロック体も合成できることから、塗料の水系化・高機能化のトレンドに合致し、機能性高分子分野のキーマテリアルとして現在幅広く採用されている。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1594608261.pdf