2020年07月14日
ユニチカの新規ナイロンろ過膜開発、NEDOが助成事業
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ユニチカ

 ユニチカは14日、長瀬産業と共同提案した「有機溶剤回収の省エネ化を目指した耐溶剤性分離膜プロセス」開発が、NEDOの戦略的省エネルギー技術革新プログラムの助成事業に採択されたと発表した。

 化学工業で有機溶剤の分離・濃縮に用いる蒸留法はエネルギー消費量が大きい。このため蒸留法に替わり熱交換器法が用いられているが、抜本的な解決とはなっていない。
 
 一方、膜分離法は相変化(物質の状態)を伴わない分離法であり、蒸留法と比べ1/100~1/1000の大幅な省エネルギー化が可能だ。すでに海水淡水化などの水処理分野で広く実用化されている。ただ、この膜には耐溶剤性がなく、有機溶剤の分離に用いることができない課題があった。

 ユニチカは今回、幅広い有機溶剤に耐性を持つナイロン中空糸ナノろ過膜「WINSEP NF」を開発した。溶液中に溶解した分子量1000程度の物質も分離が可能だ。トルエン、メタノール等の溶剤系で安定的に膜分離できる。この膜の実用化に向けて今後、長瀬産業、神戸大学と取り組む「有機溶剤回収の省エネ化を目指す分離膜プロセス開発」が今回、NEDOの助成事業に採択された。