2020年07月29日
東レ、中国・無錫市の大型廃水処理設備に限外ろ過膜
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは28日、世界最大級の膜面積を持つ中空糸膜型限外ろ過(UF)膜“HFUG-2020AN”(HFUG)が中国・無錫市の大型廃水処理設備に採用され、6月から本格稼働開始したと発表した。HFUGは水道浄水、工業用水浄化、工場廃水リサイクル用などに、現在世界9カ国で採用されている。

 東レのUF膜は、0.01μm(髪の毛太さの約1/5000)という細さの中空糸膜で、廃水中の微細粒子やバクテリア等を除去する。独自の製膜技術により膜強度や透水性能を維持したまま膜を細糸化して、従来品と同じ容器に25%増の90m2の膜面積を充填することに成功し、廃水処理設備の従来比約20%のコンパクト化を可能にした。また配管部品やバルブ等を減らし省コスト化を実現した。

 今回、本格稼働開始した無錫市のハイテク工業団地廃水処理施設は、膜利用型高度水処理と資源化ソリューションの大手、GreenTech Environmental 社が建設。日量34,000トンの廃水を精製する能力を有する。