2020年07月30日
三菱ケミカル、欧州の炭素繊維リサイクル会社を買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは30日、サーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みの一環として、ドイツで炭素繊維のリサイクル事業を手掛ける CFK Valley Stade Recycling (CFK社)及び carboNXT (cNXT社)を、グループ会社の Mitsubishi Chemical Advanced Materials AG (本社:スイス、 MCAM 社)を通して買収すると発表した。8月上旬をめどに買収を完了する。

CFKは炭素繊維製品を加工した際に発生する端材を、モビリティを中心とした顧客から回収するネットワーク 及び 回収した端材をリサイクルする技術を保有しており、cNXT社はこれらリサイクル製品の販売を担っている。

三菱ケミカルは今年 、炭素繊維プリプレグメーカーであるC-M-P社、エンプラ・リサイクルの Minger グループを買収しており、今回の買収で日本に続き欧州でも 炭素繊維 及び炭素繊維コンポジットの製造から製品回収、リサイクルまでのチェーンを確立することになる。

今後はリサイクルした製品を再度原料としてグループで利用することにより、リサイクルも含めたトータルソリューションを提案していく方針だ。