2020年08月03日
ダイセルと三和商会、バイオマスプラ成形品開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセル

ダイセルは3日、三和商会(本社:福井県坂井市、角谷雅和社長)と共同で、ダイセルの生分解性バイオマスプラスチック「酢酸セルロース」をベースとした成型材料「NEQASR OCEAN」を開発したと発表した。

従来の生分解性材料と比べて、物性、成型性に優れるため、今後食品容器および包装資材向けを中心に、さらなる用途拡大を図っていく方針だ。

「NEQASR OCEAN」は、耐熱性、耐溶出性、耐臭性などの特性を有しており、射出、押出、シートの各成型加工に対応できるよう開発を進めている。用途としては食品容器などの成型材料に適している。今回、ダイセルの酢酸セルロースをベースに、三和商会のコンパウンド技術「SANTECH-BIO」を採用して加工・開発した。

「SANTECH-BIO」は、樹脂中に様々なバイオマス素材を均一に分散させる技術。この技術を利用することで、酢酸セルロース100%のグレードのほか、酢酸セルロースにバイオマス由来の添加剤を組み合わせた複合材料の製造が可能となる。今後はさらに「NEQASR OCEAN」の製品ラインアップを追加していく方針だ。


ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1596445912.pdf