2020年08月24日
ダイセル、酢酸セルロース端材を有効活用
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル

 ダイセルは24日、バイオマスの利活用を手がけるウッドプラスチックテクノロジー(WPT=本社:鳥取県倉吉市、中山東太社長)と共同で、酢酸セルロースの端材をリサイクルした酢酸セルロース入り養生用敷板「Wボード」(商品名)を開発したと発表した。WPTは9月から販売する計画だ。

 ダイセルの酢酸セルロース端材をリサイクルし、ポリエチレン(PE)と複合することで、環境に優しく、軽量で安全なプラ敷板を実現した。
 
 Wボード1枚(40kg)あたりに酢酸セルロース4kgを配合しており、約4kg-CO2のセルロース由来の炭素分(二酸化炭素換算)が固定されている。曲げ強度が強く、温度による変形(寸法変化)が少ないため、特に長期間繰り返し使用する用途に適している。

 ダイセルは酢酸セルロースの製造工程で一定量発生する端材について、これまでは廃棄物として処分してきた。今後は有効活用策について引き続き研究を進める。
 
 
ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1598246896.pdf