2020年09月01日
東北大「大規模な骨の修復可能な技術」開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

大きな骨欠損の治療には、自家骨移植注1や生体材料(人工骨)による骨再生が必要となる。しかし、自家骨移植は患者への負担が大きく、大型の骨を再生することも難しい、などの問題がある。

東北大学大学院医工学研究科の鎌倉慎治教授らのグループは31日、生体材料埋入時に骨粗鬆症治療薬を添加することで、大きな骨欠損を飛躍的に修復させる革新的技術を開発したと発表した。

本研究により、生体材料に骨粗鬆症治療薬を局所併用することで、大きな骨欠損の修復が可能となる。骨粗鬆症治療薬は生体材料埋入時のみの併用で、追加投与を必要としない

また、方法が簡便なことから、緊急手術を含めた様々な医療現場における応用が期待できる。

本研究成果は、8月16日に国際科学誌「Tissue Engineering Part A(電子版)」に掲載された。