2020年09月14日
J-TEC 、自家培養口腔粘膜上皮 申請
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

 富士フイルムは14日、子会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC=本社:愛知県蒲郡市、畠賢一郎社)が、厚生労働省に角膜上皮幹細胞疲弊症治療を目的とした 再生医療等製品である自家培養口腔粘膜上皮の製造販売承認申請を行ったと発表した。

 J-TECは、大阪大学大学院 医学系研究科の西田幸二教授(眼科学)が 開発した、自家培養口腔粘膜上皮細胞シート移植の技術を導入して 2016年9月から「COMET01」の企業治験を行ってきた。

 「COMET01」は、患者自身の口腔粘膜を採取し、細胞培養して作製する自家口腔粘膜上皮由来細胞シート。

 移植によって、患者自身の口腔粘膜上皮細胞を生着・増殖させ、欠損した 角膜上皮を再建させることを目的としている。
 
 角膜上皮幹細胞疲弊症によって両眼の角膜が広範囲に混濁し視機能が著しく低下した患者に対する新たな治療法として期待されている。

 販売は、眼科医療機器メーカーのニデック(本社:愛知県蒲郡市、小澤素生社長)が行う。
 

 ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1600058674.pdf