2020年09月15日
電通大など、筋収縮による代謝応答メカニズム解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

 電気通信大学大学院 情報理工学研究科の星野太佑准教授(基盤理工学専攻)と、東京大学大学院 理学系研究科の黒田真也教授(生物科学専攻)は15日、東京大学アイソトープ総合センター、理化学研究所、東京都立大学、慶應義塾大学との共同研究により、世界で初めて筋収縮による大規模代謝制御ネットワーク(トランスオミクスネットワーク)を構築したと発表した。

 同研究の結果、強い筋収縮では、活性酸素種を介したシグナル伝達分子とそれに伴うペントースリン酸経路の活性化が誘導されることを見出した。ペントースリン酸経路の活性化は、核酸合成や脂質合成を促進させるため、筋収縮による骨格筋の適応メカニズムの一つであることも解明された。

 多階層のトランスオミクス解析は、筋収縮による骨格筋の適応メカニズムの全貌解明につながると期待される。

 同研究成果は、9月12日に「iScience」誌 に掲載された。
 

ニュースリリース参照

https://www.uec.ac.jp/about/publicity/news_release/pdf/20200914.pdf