2020年09月15日
三井化、長岡技大と廃プラリサイクル技術共同研究
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は15日、長岡技術科学大学(新潟県長岡市、東信彦学長)大学院 工学研究科の髙橋勉教授(機械創造工学専攻)と、プラスチック廃棄物の再利用を促進する革新的な技術の共同研究を開始したと発表した。

プラスチック廃棄物は、複雑な形状のため、マテリアルリサイクルする場合、加熱溶融されたプラスチックの流動性が異なり、一定の流動性や品質を維持できないという課題がある。

今回、共同研究によって、加熱溶融されたプラスチックの流動性をインラインで計測・制御し、再生プラスチックの品質を安定化させるための技術を3年計画で開発する。

三井化学は、2018年4月にESG推進室を設置し、ESG(環境・社会・ガバメント)要素を経営・戦略に積極的に取り入れ「環境と調和した共生社会」実現に向けたビジネスモデルを構築してきた。

2019年3月には新潟県内に新拠点となるデザイン&ソリューションセンターを開設し、グループ金型製造メーカーの共和工業(本社:新潟県三条市、岩渕学社長)と連携して、ものづくりの開発機能を活用したソリューション提案を通じて、新たな社会価値の創造を目指している。

長岡技術科学大学は、2018年に国連から国連アカデミック・インパクトにおけるSDGsゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)のハブ大学に任命された。

SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを牽引する役割を担うハブ大学は、SDGsの各ゴールにつき世界で1大学のみが任命されるもので、東アジアでは唯一任命された。同大学は持続可能な世界の実現に向け早くから積極的な取り組みを行っており、国連から模範大学として評価を受けている。


◆長岡技術科学大学ホームページ
https://www.nagaokaut.ac.jp/shincyaku/202009/200915.html


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1600145223.pdf