2020年09月28日
帝人、ウイルス診断キット/ビズジーンに出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は28日、大阪大学発ベンチャーのビズジーン(本社:大阪府茨木市、開發邦宏社長)と、各種ウイルスの感染症を早期・短時間で判定する迅速診断キット用濃縮デバイスの商業化のため、帝人がビズジーンに出資し、資本・業務提携することで合意したと発表した。

これまでウイルス感染症の診断に用いられているPCR検査は、検体内の遺伝子抽出から感染有無の判定までに数時間を要し、体内でウイルスが一定量にまで増えなければ陽性判定できないケースなどもあった。

両社は、2018年4月からデングウイルスをはじめ各種ウイルスを濃縮する技術の開発を進め、簡便な操作でウイルスを捕集し、迅速に濃縮できる技術を共同開発した。

同技術は、帝人が有する高機能メンブレン「ミライム」を濃縮膜として使用するもので、高い孔径精度や厚み制御に強みのある「ミライム」の設計技術を活用した。両社は、これら技術の商業化に向け、サプライチェーンの確立、量産体制の構築などを目的に資本・業務提携することにした。