2020年09月29日
トクヤマデンタル、全色調対応の歯科用レジン開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:トクヤマデンタル

トクヤマの100%子会社、トクヤマデンタル(本社:東京都台東区、風間 秀樹社長)は29日、シェード(色調)の選定が不要という利便性の高い歯科充填用コンポジットレジン(光硬化型)「オムニクロマ」(商品名)を特定保険医療材料として日本で発売すると発表した。

同製品は、2019年2月に北米で上市され、評価機関から「2020 TOP PRODUCT INNOVATION」を受賞するなど、技術の斬新さが評価された。

天然歯の色は多様で、歯科医師は数十種類のシェードの中から最適なシェードのコンポレットレジン(CR)を選んで使用しているが、そのためには一定の在庫管理が必要だった。

トクヤマデンタルは独自の技術(ゾルゲル法)で合成した球状フィラーを配合すれば、フィラーが光を効果的に分光し、周囲の歯の色に同化する「オムニクロマ」を開発した。わずか一本で多様な天然歯の色調に対応できる。これまでのシェード選定の煩わしさや在庫管理の手間を一気に解消するCRの開発に成功した。


ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1601346810.pdf