2020年10月13日

帝人の炭素繊維、米航空機構造材メーカーが認定

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：帝人

帝人は13日、同社の炭素繊維「テナックス」を使用した中間材料が、世界有数の航空機向け構造材メーカーであるCollins Aerospace（本社：アメリカ・ノースカロライナ州）の材料認定を取得したと発表した。 今回認定を取得したのは、熱可塑性複合材料織布「テナックスTPWF（Thermoplastic Woven Fabric）」と、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板「テナックスTPCL（Thermoplastic Consolidated Laminate）」の両製品。 いずれも同社が展開する炭素繊維強化熱可塑性複合材料（CFRTP）であり、「テナックスTPCL」は、炭素繊維織物に熱可塑性樹脂を付着あるいは含侵させたシート状の材料、「テナックスTPCL」は、「テナックスTPWF」を積層させ、熱と圧力をかけて成形した板状部品となる。 母材である樹脂にはポリエーテルエーテルケトン（PEEK）を使用しており、高い耐熱性、耐衝撃性、および耐疲労性を有する。また、成形時間が短いためコスト効率や生産性の向上に貢献し、航空機の構造材など優れた機械特性が求められる部品の量産化に適している。 ニュースリリース参照 https://www.teijin.co.jp/news/2020/10/13/20201013_02.pdf