2020年10月13日
アステラス薬、上皮がん剤、第2相試験で良好結果
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:アステラス製薬

 アステラス製薬は13日、米バイオ薬品メーカーのSeagen Inc.と共同開発中の抗体-薬物複合体 PADCEVR(一般名:エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組換え))について、第2相単群試験(EV-201試験)で、2つ目の患者群(コホート2)から良好な結果が得られたと発表した。
 
 コホート2では、抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬による治療歴があり、白金製剤による化学療法未治療かつシスプラチン不適応の局所進行性または転移性尿路上皮がん患者を対象に、PADCEVを評価している。
 
 同試験で評価された客観的奏効率(ORR)は52%であり、奏効期間の中央値は10.9カ月だった。詳細なデータは、今後学会で発表する。今後の方針についても当局と協議した上で検討する方針だ。

 なお、日本では、エンホルツマブ べドチンは承認申請に向けた開発段階にあるとしている。